歌野晶午 角川書店
これは…なんと言えばいいのだろう。途中まで考えたミステリのネタを別の構造に作り替えたものなのか、それとも最初から意図してこの構成にしてあるのか。どちらにしても、かなり勇気のある実験作と言えるかもしれない。
主人公の「引きこもり」や「オタク」ぶりの描写はかなり面白い。また、それとは真逆の方向にある都内のお洒落スポットやグルメについても書き込まれていて見事だと思うし、冒頭から散りばめられている細かい仕掛けにを見ても、この作品がよく作り込まれていることがわかる。
しかし、読み終えた今、今ひとつ釈然としないというか、この本を好きだという事に抵抗感を覚えるのは、私が古いタイプのミステリファンだからだろうか。
例えば、同様にオタクについての描写が細かい倉知淳氏の「壷中の天国」などでは、読後に一通りの説明が明確に描かれていて、非常にスッキリとした印象を受ける。しかしこの作品にはそういったカタルシスが感じられないのだ。
しかしむしろ、カタルシスを読者に与えないということこそが、作者の意図するものなのかもしれない。ある意味、時代の閉塞感を表現しているとも言えるだろう。
ISBN4-04-873628-0 ￥1600+税
焼き芋が余ったのでスイートポテトを作ってみました。シンプルなレシピで型も使わないタイプです。でも一手間掛けるとやっぱり美味しい♪
それにしても、これを作るためにわざわざ生クリームを買いに行き、一度だけでは使い切れないので更にサツマイモをもう一本買ってしまうというのはどう考えても本末転倒な気がします。
「真夜中の弥次さん喜多さん」のDVDを買ってきました。正確には買ったのではなくて溜まっていたスーパーのポイントで引き替え。劇場に見に行かれなかった映画なので楽しみです。
どうやら「好きな人はハマり、そうではない人にはイマイチの評判」のようですが、自分で見てみないと何とも言えませんよね。宮藤官九郎さんの脚本は好きなものが多いので、たぶんハマる方なんじゃないかと思うのですが。
近藤史恵 トクマ・ノベルズ
待望の南方署強行犯シリーズの第二弾である。
新米刑事である圭司の視点で描かれる警察小説であるが、近藤氏の描く世界であるから構える必要は全くない。彼を振り回す先輩女性刑事の黒岩はクールだが冷徹ではないし、この作品では彼女のプライベートな部分も紹介されているので読者はよりいっそうの親近感を覚えるだろう。
しかし、ほのぼの系の作品かとのんきに読み進めていると、かなり衝撃的な事件に出くわすことになるので注意が必要だ。もっとも、章ごとのタイトルを見ればあらかたの予想は付くかも知れないが。
非常に勝手な感想だが、思春期に初めて新井素子氏の「通りすがりのレイディ」を読んだときに近い衝撃があった。
（以下、少々ネタバレなので文字色を白にしてあります。読みたい方はドラッグしてください）
「通りすがりのレイディ」では、人間の赤ん坊を臓器移植用に＜飼って＞いるシーンが登場する。怪我の治療もされないまま放置され、言葉も教えられずにいる子ども達のシーンは非常にショッキングだった。この作品に出てくるのは動物たちの受難だが、衝撃度はそれに近い。
ただ、圭司の飼い猫の太郎と、新参者のチビとの関わりの部分で読者はホッとすることだろう。このシーンが一番好きかも知れない。
私自身は、特別動物好きと言うわけではないが、この作品に描かれている一部は現実なのだし、あとがきにも感じるものがあった。ぜひ読者にもこれを読んでもう一度「動物と暮らす」ことについて考えてもらえればいいと思う。
ISBN4-19-850676-0 ￥819+税
石田衣良 講談社
「ブルータワー」を読んだときにも思ったが、石田衣良氏は、オリジナルの世界観をリアルに描くのがとても得意な作家だと思う。
「ブルータワー」では近未来の東京だったが、この作品では現在の東京、それも夜の東京がたっぷりと描かれている。作中で主人公のMGが、これから作るゲームの舞台に東京を選び、そこにヨリという名の少女を配置して写真を撮るシーンがとても美しい。
いったいどんなゲームが完成するのか、ヨリはこのあとどんな人生を歩むのか、とても興味深いところだが、作中では最後まで語られないのが残念だ。
それにしてもこの作品にはベッドシーンが多い。（厳密にはベッド以外でのシーンなのだが。(^^;;;;）考えてみれば、石田衣良氏の作品にはエロティシズムの傑作「娼年」などもあるのだから今さら驚く方が間違っているのだが、TVなどでソフトなイメージで語る石田氏の姿や「池袋ウエストゲートパーク」しかご存じない読者にはギャップがあるかも知れない。
内容的には、「アキハバラ@DEEP」の耽美版と言えるかもしれない。ぜひ映像化して欲しい作品でもある。
ISBN4-06-213002-5 ￥1600+税
昨夜は友人が我が家にやってきたので久しぶりにお菓子を焼きました。先日母と門前仲町に携帯電話を買いに行ったとき、登録が済むまでの時間を潰すために深川不動尊の参道を散歩したのですが、そのときに露天のドライフルーツ屋さんで生クルミをどっさり買ったので、それをたっぷり使ったブラウニーです。
夕飯は今期初のおでんでした。まだ残っているので今夜もおでん。大根がいい感じになってるだろうな〜。
先日の仕事が一段落してからも気持ちは続けて仕事モードなのですが、なかなかこれという決定打が思いつかずに停滞中です。
仕事の効率アップのために導入を検討していたシステムも、いろいろ検討の結果見送ることに。
何か気分転換になって、かつモチベーションの上がる方法を模索中です。
今年の鈴鹿のレースが終わりました。史上初の地上波生放送に大いに燃えましたが、あんなにたくさんCMを入れるのはちょっと酷いんじゃないですか？＞フジテレビさん
サッカーなんかは試合中は抑えることもできるんだし、そもそも走る広告塔みたいなものなんですから、もう少し考えていただきたいです。CM中にオーバーテイクとかあるとガッカリしますよ。
佐藤琢磨選手は、今年を象徴するかのようにスタート直後に接触＆コースアウト。リタイアこそしなかったものの、途中にも接触があったりして結局ポイント圏外の13位に終わりました。…中途半端だよ。(T^T)
まだ上海グランプリが残っていますが、来年のシートが本当に心配です。新しいチームからのオファーが実現するといいのですが。
それにしてもライコネンは執念のラストラップでの逆転劇。お見事でした。アロンソも何度もミハエルを抜いたり、抜きにくいと評判の鈴鹿でここまでオーバーテイクが見られるとは。
コンストラクターズポイントも、ルノーがマクラーレンを逆転しましたが、まだ2点差なので最終戦までどうなるかわかりません。
昨夜、テレビ東京のWBS（ワールドビジネスサテライト）というニュース情報番組で、伊藤ハムのオーダーメイドハムお試しセットというのを紹介していました。このオーダメイドハム、以前から気になっていたんですよ〜。自分で塩加減やスモークの具合、脂肪分の料などを選べるらしいのですが、お値段もそれなりなのでどんなもんか興味津々だったのです。
試食したスタジオのキャスターの方は、「これはメインディッシュでいけますね」なんてコメントしていたので美味しいのは間違いなさそうですが。
取りあえず3種類ミックスのお試しセットが1980円なのでこれから注文してみようかなぁ。でも、そのすぐ上の内容量 8kg、価格￥31,500の骨付ハムが気になってしょうがありません。8kg！ 31500円！ それを賞味期限の40日で食べろと!?(^^;;;;
たぶん一般家庭向けだと考える方が間違っているんだと思いますが、これが一番美味しそうなのが困ったものです。(笑)
いつも鰹のたたきを買っている楽天市場のショップからDMが届きました。紹介されていた販売のページを見ると、なんか凄い勢いでホントにオススメなんだな〜と伝わってきます。(^^;;;; いや、このショップの鰹のたたきは私が知る中で一番美味しいし、薬味とタレも入っていてそれだけで済んでしまうのでとてもお気に入りなんですが。(笑)
春の鰹より、この時期の戻り鰹の方が脂がのっていて美味しいんですよね。いつ食べようか家族と相談しよう。
ネットショッピングと言えば、8月24日の日記に書いた、ELECOMのディンプゲルシングルパッドが品切れだという連絡がアマゾンから来ました。残念。どうやら生産中止になってしまったようです。一緒に頼んだキーボードの前に置くリストレスト（グレーのはやめてこっちに変更）とマウスパッドも、シングルパッドの影響で届くのがずいぶん遅れましたが、こちらは入手できて良かった。でもホントはコロンとしたこのパッドが一番欲しかったんですけど。
マウス用のリストレストがないと困るので、結局ELECOMのMP-083BK
先日、11月に出る文庫版『パズルゲーム★はいすくーる』12巻のカバー用に当時の予告カットを編集部に渡したのですが、デザイナーさんと相談した結果、対になっているもう一枚の予告カットも一緒に使った方がいいだろうということになり、急遽その絵をスキャニングして送信しました。この絵はコミックスの24巻のカバーになっているものですが、文庫ではこれと同じ構図の「プロフェッショナル編」（24巻のカバー見返しに入ってます）の方を表に使うことになっています。これまで文庫のカバーは基本的に一枚の絵を表に使い、裏側にはそれをモノトーンに落としたものを配置してもらっていましたが、せっかく同じ構図のカットが2点あるので…ということになったのでしょう。できあがりが楽しみです。
今日はお昼に母と門前仲町で待ち合わせをして携帯電話を買いに行きました。母は70歳ですが、少し若いお友だちとメールのやり取りをしたいというので、年配の方向けの「簡単携帯」ではなく普通のもの。特に最新機種である必要はないので、一つだけ型落ちのこれ。選択の決め手はキーにカラーで大きく数字が書いてあるって見やすいということでした。（ボディが白のものはキーがグレーですが、ピンクだと白地にピンクの文字があります）
契約を済ませた後、最初に待ち合わせた喫茶店にもう一度入ってじっくりと使い方のレクチャー。後で変更する必要のない設定は私がやってしまいましたが（大きめ文字表示とか）、文字入力の基本操作やアドレス帳の登録方法は本人に頑張っていただきました。でも、どうしても「選択されているものを決定する」という概念が苦手のようです。例えばアドレス帳の新規登録のとき、＜名前入力＞という欄が反転されているところにいきなり入力しようとしてしまうんですね。もう一度決定して入力画面を出さなければならないのが今ひとつ難しかったようでした。年配の方が携帯に苦手意識を持ってしまうのはこの辺の仕様かも。
2時間半ほど喫茶店で粘って、京都に住む妹と写真つきのメールのやり取りなども済ませ、他の家族や数人の友だちの入力もして一通り基本操作は終了。お互いタイムリミットだったので4時半頃に別れましたが、家に向かって歩きながら、肝心の母の電話番号を聞いてくるのを忘れてしまったことに気づきました。(｡_･)
メールアドレスは最初に聞いてあったので（というか、私が決めて登録した）これも練習だと思い、自分の電話番号を入れて返信するようにメールを出しましたが、さすがに面倒になったらしく電話かかってきちゃいました。ダメじゃん。(笑)
まあ、これから出かける予定があったようなので仕方ないですが、着信があれば私の方には登録できちゃうわけですから、本来の目的は達成されたわけで結果オーライ。
でもこれで、これから外で待ち合わせをするときなどに行き違いなどを心配する必要が無くなります。携帯電話は持つ本人も便利ですが、周囲の人が楽になるんですよね。
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