アイリーン・ウィルクス ハーレクイン シルエット・ディザイア(D823)
ヒューストンの病院で緊急治療室の女医として勤務しているサラは、ギャング団の銃撃事件の目撃者となってしまったために、身辺警護を警察官のラズに依頼することになった。
二人は安全のためにラズの両親の別荘に身を隠すが、二人は次第に惹かれ合っていく。しかし、ラズには囮捜査官時代の辛い過去に囚われ、サラもまた子供のときの交通事故のトラウマに苦しんでいた。
…実はハーレクインのシリーズを読んだのは20年以上前である。今回、この作品を原作として描きおろしコミックスの仕事をすることになり、久しぶりに手に取ったのだが、カテゴリが「シルエット・ディザイア」ということもあってか主人公がきちんと自立していることやサスペンス仕立ての展開にとても魅了された。
男性キャラクターがとても魅力的である。
ミステリ好きの目で見てしまうと、後半に事件の核となる部分が説明しきれていなかったり細々と不備はあるのだが、ロマンス小説なのだからあまり五月蠅いことを言うべきではないだろう。(漫画化にあたってミステリ部分は補完させていただいた)
ISBN4-833-52967-X ¥610+税
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