今日もコミックス用のカバーイラストを描いていました。ようやく一段落したので、たまにはMacでの作業の途中経過をご覧に入れてみようと思います。
まずは下絵。使っているアプリケーションはComicStudioEX4.2.4で、これは鉛筆ツールを使って描いています。コミスタでは複数の下絵レイヤーを作り、見やすいように描画色を使い分けているのですが、この下絵はたまたまブルーブラックのレイヤーに描きました。
もちろん線の色は自分でカスタマイズできますし、好みの色で下描きをすることができます。
頭の位置や大きさが気に入らなかったので、そこだけ選択して少し拡大したり回転させたりして調整もしました。デジタルだとそういう作業が本当に楽です。
次はペン入れ。コミスタのベクターレイヤーにGペンや丸ペンのツールを使って描きます。ペンの筆圧レベルなどはかなり細かくカスタマイズしてあります。
ベクターレイヤーというのは、Illustratorなどで使うパスの概念が採用されたもので、一見普通のペンで描かれた線が実はパスで構成されているというComicStudioならではのもの。
Ver.4からはペンの描き味も俄然良くなっているのでペン入れそのものも楽しいです。
彩色はPhotoshopCS3です。Photoshopで作業するためにComicStudioから「書き出し」モードでペンの線をPhotoshop形式に書き出します。そのファイルを開いて作業するのですが、まず最初にパーツごとに塗り分けるレイヤーをどんどん作り、次にパーツの選択範囲を保存。レイヤーごとにブラシツールで塗ってから保存しておいた選択範囲を読み込み、マスクをかけて不要部分を隠します。
この絵だと、髪、肌、シャツ、ネクタイ、上着、下地…などのレイヤーがありますが、今のバージョン(CS2からだったかな?)のPhotoshopはレイヤーフォルダが使えるようになったので、レイヤーパレットの整理が楽になりました。
上着やネクタイに入れた柄は、ComicStudioのトーンを使いました。(ネクタイの柄は自作ですが)これも書き出し時に別レイヤーにしてあるので、色を塗った上に載せてからマスクを使って輪郭部分をぼかしてあります。
これで大地が完成したわけですが、もちろんこれはカバーイラストの一部。レイヤーを結合させて別の用紙にドラッグし、そこで他の絵と合わせてレイアウトします。どんな絵になったかはカバーが出来上がるまでお待ち下さい。(^-^)
Recent Comments