私が中学に入学するとき、祖父がお祝いに万年筆を買ってくれました。
写真がその万年筆。モンブランの細身のタイプでノブレスという名前らしいです。1970年代の人気モデルだったようですが今では廃番なんですね。
これまでに二度、ドイツまで修理に出して大事に使っていたのですが、ここしばらくは万年筆で文字を書く機会も減ったので、綺麗に洗って引き出しに仕舞い込んでいました。ところが、ちょっと前に久しぶりにインクを入れてみたら、どうもところどころ文字が掠れるんですよ。そうなるとますます使う機会が減ってしまいます。
そのことを残念に思っていたところ、日本橋三越で毎年「世界の万年筆祭」というのが開かれていることをシルキー担当i氏に教えてもらいました。(彼はかなりの文房具erなのです)
そのイベントのセーラー万年筆のブースには有名な万年筆職人の方がメーカーを問わずに修理を受け付けてくれるとのこと。もうこれは行くしかありません。
というわけで初日の今日、朝から会場で整理券をもらって見てもらってきました。
結論から言うと、一瞬で直りました。\(^o^)/
「気づかないうちにどこかにぶつけたんでしょう」とのことです。それでペン先が微妙に曲がってインクの出口が閉まっていたんだそうです。そうだったのかー。
ぶつけた記憶は全くありませんが、洗うときに軽く振ったりしますからそういうときにやってしまったのかもしれません。とにかく直って良かった〜。
中学入学の時からですから、この万年筆とは35年以上のつきあいなんですね。…夫より長いじゃん。(笑)
祖父の思い出の品は、以前「おじいちゃんの一万円札」というタイトルでエッセイコミックに描いたこともある「最後のお小遣い」が残っていますが品物としてはこの万年筆だけ。これからも長く大切にしていこうと思います。
会場では、パイロットの万年筆用インクiroshizuku -色彩雫-というのも買ってみました。「躑躅」です。
ピンクの文字を書く機会はあまりないかもしれませんが、どぎつい色ではないので手紙などに使ってしまっても楽しそうです。
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