今日から公開の『風立ちぬ』を観てきました。
しみじみといい映画でした。私の中ではこれまでのジブリ作品の中でナンバーワンです。これまでは『紅の豚』が断トツで好きでしたが(次点が『風の谷のナウシカ』カリオストロは別枠)、それを超えてしまったかもしれません。
お子様には全くお勧めしません。子ども向けではありません。「チビたち連れて行こうかな。ジブリだし〜」と思っているお母さん、あなた向けでもありません。(暴言)
ストーリー展開上の重要(と思われる)説明なんか丸ごと端折ってますし、描きたいのはそんなところじゃないんだ! という監督のこだわりが伝わってきます。病に倒れた恋人を抱きかかえて叫んだりしません。
それでも、ただ主人公が歩いているシーン、製図台に向かっているシーンにぐっときます。若い恋人達の想いが伝わってきます。
『紅の豚』が好きな方には特にお薦めします。自作へのオマージュと思われるようなシーンもあります。でも、『風立ちぬ』を観てしまうと『紅の豚』でも余分なものが多すぎたんだと感じてしまいました。そういう意味で、宮崎駿監督がこれまでの業績を踏まえて、ようやく作りたいものを作れるようになったのではないだろうかと思いました。
ジブリ映画を観て泣いたのは初めてでした。可能であれば公開中にもう一度観に行きたいです。
Recent Comments