暫く前に東京創元社様からアーナルデュル・インドリダソンの緑衣の女の献本をいただきました。なかなか読む時間が取れずにいたのですが、ようやく読了。大変面白かったので、その前作となる湿地 (Reykjavik Thriller)のKindle版をAmazonで購入して読了。こちらも傑作です。
アイスランドが舞台のミステリーなのですが、あとがきを読んで初めてアイスランドの方は基本的に「ファーストネームしかない」ということを知りました。姓に当たる部分は父親の名前に「ソン(〜の息子)」や「ドッティル(〜の娘)」を付けた形になるんですね。人口が30万人しかいなくて全ての国民に番号が振られているから不便はないんだそうです。面白いなぁ。
両作とも過去の事件を探ることが中心となるミステリーですが、かなり残酷な暴力描写があるものの、全体として暗く落ちついたトーンの作品になっています。これは大ヒットしたドラゴン・タトゥーの女のシリーズ『ミレニアム』にも通じるものがあるかも。あちらはスウェーデンですが、北欧の雰囲気に共通したものがあるのでしょう。
なんだか海外ミステリー読みに火がついてしまったので、未読本の中から翻訳物をピックアップしたりAmazonで探してみようかと思います。
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