今日が初日の THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 を見てきました。(以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。そしてもの凄く趣味に偏った不親切な内容です)
長野では3館しか上映館がないんですが、ラッキーなことにうちから一番近い佐久平でもやってました! なので夫と喜び勇んで初日の初回を観覧です。
この映画のためにスカパー!でずっと実写版の放送を見続けてきたので、キャラの馴染みもバッチリです。もうアニメ版のキャラクターと実写版の違和感全然ありません。(世代は違うんですけどね)
話はもう、パトレイバー劇場版の2を見ていない人は完全に置いてけぼりです。説明一切なし! 柘植って誰?みたいなw でも多分この映画を見る人はみんな劇場版の1と2は見ているだろうしテレビアニメ版も見ただろうしOVAも買っただろうし、ゆうきまさみさんの漫画版も読んでますよね。
きっと、あのときのパトレイバーを実写で映像化してみたかったんだろうなぁ、というのがしみじみ伝わります。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『イノセンス』も入ってます。スタートレックも混ざってます。(笑) バード・オブ・プレイにカーンが乗って会議室を撃ちまくり…って感じですよね。そしてそのバード…じゃなかった特殊ヘリを操縦している灰原(Ash)というキャラは、TV版とコミック版のバドっぽい感じでしょうか。それならぜひ明とゲームで対戦するシーンが欲しかったかなぁ。(そうすれば攻撃の癖を見抜くところに信憑性が)
実写で警視庁を俯瞰で撮ると、相棒や踊る大捜査線がパトレイバーの影響を強く受けていたことを思い出しますね。
押井作品には欠かせない、長い「道行き」のシーンももちろんあります。心ゆくまで川井憲司さんの音楽と、船上から眺める東京の風景をお楽しみください。(笑)
高島礼子さんの押井ワールドへのはまりっぷりには驚きました。スターチャンネルで放送された『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』でもすごく溶け込んでいましたが、今回の首都決戦を見ると、もしかしたら最初は南雲忍役としてキャスティングすることも検討されたのではないかと思ってしまうくらいです。もちろん最初にそういう発表があったら、アニメ版のファンはきっと猛反発したと思いますし、今回もちゃんと榊原良子さんが南雲さんの声として出演されているのでこの形でいいんだと思いますが。
そしてその声だけの南雲さんというのは『イノセンス』の素子みたいでしたよ。もう大好物。冒頭の登場シーンは『立喰師列伝』のケツネコロッケのお銀かと思いました。(笑)
意外に尺が短いので、もう少し長くても良かったんじゃないかとは思いますが、内容的には濃密ですし面白かったと思います。(くり返しますが、ここに至るまでの説明は一切ありません)長年のパトレイバーファンにとっても、監督にとってもひとつの決着だったのかな、と思います。特車二課が解体されてしまったら、もう続きはないんですよね。淋しいけど、これで終わりなんですよね。灰原のその後とかレイバー抜きでも見てみたいと思うので、あまり期待せずに待ってみようかとは思っています。
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