少しでも励ましになれば、と、漫画家が応援イラストを続々とネットに上げています。
私も微力ながら元気の出そうな絵を描きました。こちらにも載せておきます。
また、各出版社のホームページでも応援イラストを掲載するところが増えてきましたし、白泉社オンラインでも企画中とのこと。こちらにもいずれ寄稿するつもりです。
撮りたてのうちの猫たち。被災地の動物たちにも救いの手がさしのべられますように。
少しでも励ましになれば、と、漫画家が応援イラストを続々とネットに上げています。
私も微力ながら元気の出そうな絵を描きました。こちらにも載せておきます。
また、各出版社のホームページでも応援イラストを掲載するところが増えてきましたし、白泉社オンラインでも企画中とのこと。こちらにもいずれ寄稿するつもりです。
撮りたてのうちの猫たち。被災地の動物たちにも救いの手がさしのべられますように。
私が今使っているCintiq21UXは、今までのIntuos3のタブレットペンとは互換性がありません。Intuos4のペンは3のタブレットでも使えるそうですが、古いペンは4やCintiq21UXでは動かないんです。
なので、購入以来付属のペン1本でやっていたのですが、ペンの設定を複数持たせるためと、握ったときの感覚に変化を付けるために細身のWacom Intuos4 クラシックペン KP-300E-01を買いました。
このクラシックペンはサイドスイッチを外すことは出来ませんが、グリップが細いので長時間仕事をしているときに付属のペンと持ち替えると、使う筋肉が変わるせいか疲れが少し軽減される気がします。気のせいレベルではありますが。(笑)
そのクラシックペンが届けられたときに入っていた箱には、さっそくポウが入りました。
明らかに小さいです。
そして、今日の夕方にはこの有様。
先日新しいプリンタ、EPSON MultiPhoto Colorio EP-802Aを買ったので、昨日のうちに年賀状を全て刷って投函も済ませました。今年は例年よりちょっと早いです。(いや、十分遅いんですが)
今日は細々した買い物に出かけたんですが、たまたま入ったお店で和紙のインクジェット用葉書用紙というのを見つけて買ってみました。そして今、元旦にここに載せるために晴れ着姿の香月のイラストを描いています。
…それ、和紙で刷ったら素敵かも。
まだ試していないんですが、せっかくなのでここをご覧の方の中から抽選で年賀状をお出ししようかと思い立ちました。
というわけで、このブログの左下に設置してあるメールフォームから私宛にメールをください。抽選で8名様に年賀状を差し上げます。(和紙の用紙は10枚入りなのでミスプリントを見込んでの人数です。もし全部プリントに成功したら10名様にお出しします)サインも入れますね。
メールフォームには
[Name] 任意のお名前
[Mail] メールアドレス
[Title] 年賀状希望
[Message] お名前、ご住所を必ずお書き下さい。
データは後ほど消去します。
発表は発送をもって替えさせていただきます。
また、携帯でご覧の方はブログパーツのメールフォームが表示されていないと思いますので、こちらのメールフォームからどうぞ。
イラストは今作成中で、プリントアウトも明日になりますし、抽選は明日の夜にするので元旦には届かないかもしれませんがお待ち下さいね。〆切は30日の深夜0時とさせていただきます。
先日ポウに猫用の玩具をいただきました。どっさりあったので小出しにしてやってます。今日は羽の付いたネズミの玩具。喜んで遊んでいました。(^^)
『パズルゲーム☆はいすくーる X』の予告カットと『パズルゲーム☆トレジャー』のトビラ絵を描いています。
Xの方は、編集部から「夏祭り」というお題をいただいたので浴衣の香月。予告カットにお題があるのはちょっと珍しいことです。
というわけで、予告カットについて少々説明をしてみます。
漫画雑誌に掲載が決まって、それがある程度のページ数がある場合、編集部から予告カットの依頼が来ます。
雑誌によっていろいろなパターンがありますが、7cm四方〜15cm四方くらいの大きさで、モノクロとカラーの2点を描くことが多いです。(モノクロだけの場合もけっこうあります)
カットは、人物だけを描く場合は「切り抜きで」という言葉で表現します。これは、複数の漫画家のカットをレイアウトするときに背景が邪魔になるからです。逆に、個別のカットを並べるときは「背景アリでお願いします」とも言われます。
よく、雑誌の表紙にいろいろなキャラクターの絵がレイアウトされているものをご覧になったことがあるかと思いますが、こういうのは「カラーの切り抜きでお願いします」と依頼されるわけです。
こちらは『パズルゲーム☆はいすくーる X』第一話の予告カット。切り抜きとは言われなかったので、背景に菖蒲の花を入れてみました。(5月号だったので)
予告カットの原稿料はどの編集部もだいたい一律料金で、新人もベテランも同じ場合が多いようです。モノクロで3000円前後でしょうか。
予告カットは作品が掲載される前の号に載るものなので、当然〆切は先になります。隔月の雑誌だと2ヶ月も前ということですね。月刊誌でも、その前の月の号より先に増刊号が出たりすることもあるので、これもやはり先に描かなくてはなりません。
新人さんで、予告が載る段階ですでに原稿に取りかかっているなどの場合はともかく、ベテランになるとその時点で作品の内容が決まっていないことも珍しくありません。ですから、自分でもどんな話になるのかわからないまま予告カットを描くことになります。
シリーズ連載なら主人公を描いておけばいいのですが、読み切りだとまだ人物のヘアスタイルも決めていないこともあるので、実際に掲載された話と予告では別人…というケースもままあるんですよ。(笑)
受賞作が掲載されたら次に目指すのはデビューです。
多くの雑誌では、定期的に掲載されている連載やシリーズ読み切り以外に単発読み切りの枠があります。ここは、まだブレイクしていない若手漫画家にも掲載チャンスがあるところです。
雑誌の編集会議でここに載せる作品を決定するわけですが、超新人だったら練習を兼ねて完成原稿、普通の新人さんなら「ネーム」と呼ばれるラフを提出して競い合うことになります。
よく「ボツになった」という言い方をするのが、その編集会議で採用にならなかった場合です。ネームを作ってもこの時点でダメなら原稿にすることはあまりありません。担当さんとの話し合いで修正を加えればなんとかなりそうな場合は、改めて提出することもありますが、それはレアケースで普通は新しい話を考えることになります。
では、「ネーム」というのはどんなものなのか。
こういうものです。(なんか、わざとのように古くさいイントロになってしまいました・笑)人によってやり方は多少変わりますが、一般的にはコピー用紙などの紙(すごく小さい紙だったり原稿と同じB4くらいだったり様々です)に大体のコマ割りをしてセリフを入れ、誰が喋っているのかや場所がどこかなどわかる程度に絵を入れたもののことです。
別の紙にキャラクターなどの説明をしっかり描いたものを添えることもありますし、この中にしっかり描き込んでしまう人もいます。
たまに、「漫画って、絵とストーリー、どっちを先に書くんですか?」と聞かれることがありますが、一人で話作りと作画をしている人なら、「絵が先」ということは絶対にありません。(イメージを先に絵にしておいたりするのは別ですよ)
セリフが決まらないと、それに合わせた表情を描くことはできませんし、ストーリーが決まらないのにセリフを書き始めることもできないからです。
漫画を描くことに慣れないうちは、白紙を前にしてどうコマを割ればスムースに読めるのか、とか、セリフを読むリズムなどで悩んでしまうことがありますが、それはもう練習あるのみ。1ページの中にどの程度のセリフや情報が入るのかも、だんだん慣れてあまり考え込まなくてもできるようになってきます。
上のネームをもう一度見ていただけるとおわかりだと思いますが、これが作品の最初のページだとすると、まず1コマ目に校舎の絵があるので舞台が学校だと言うことがわかり、女の子が「おはようございます」と言っているので時間は朝で、その女の子が主人公らしいということが読者に伝わります。(制服のデザインによっては季節の説明も可能ですね)
真ん中の段のコマ(4コマ目)では、もう「新しい先生」の話題が始まっているので、新任教師のことが漫画のストーリーになっていることもわかりますよね?
5コマ目では、なぜこの話の中で新しい先生がくることになったのかを最低限の言葉で説明し、6コマ目では、主人公がすでにその先生らしい人とどこかで会っていて、その先生がどんな顔をしているのかも読者に見せることが出来ます。
漫画の1ページというのは、これだけの情報を詰め込むことが出来るんです。
このまま進めれば、2ページ目でその先生本人が登場することになるかもしれませんし、別の登場人物…例えば主人公のクラスメートがその先生の意外な情報を持って現れるかもしれません。
ここの展開で読者を引きつけられるかどうかが大体決まってくるんですよね。
こういう調子で規定ページ数全てをセリフと簡単な絵で埋めたものがネームです。
この段階でのコマ割りは暫定的なものなので、原稿に取りかかるときに改めて構図を考えたりセリフの位置を変えたりします。(慣れてくるとほぼネームのままでもできてしまうんですが)
映画の絵コンテにも似ていますよね。人によってはこれを「コンテ」と呼んで、「ネーム」はセリフのみのことを指す場合もあるようです。
話が前後してしまいますが、ネームにする前に脚本形式のものを作ったり綿密なプロットを文章にする人もいます。
そういうものを担当編集者に見せてから細部のアドバイスを受け、ネームに取りかかる場合もあるんですよね。
私は「プロット」は、自分だけの作業に留めてしまうので、ストーリーができた時点での打ち合わせは口頭です。
これは「ジュエリーBOXデイズ」12話を描くときに実際に作った私のメモです。丸数字はページの番号で、何ページでどんなシーンが入るかを書いてあるんですが、エピソードの順番も考えながら書いている段階なので矢印が縦横無尽に入っています。これを見ながらネームに起こすのでアイディアノートとプロットの中間くらいのものですが、全然分からないでしょう?(笑) 人に見せるものではないので自分さえわかればいいんですが、原稿を描き終わってしまった今となっては自分でもよくわかりません。(^^;;;;
というわけで、ネームを作るというのは、漫画の「絵以外」の全てと言っても過言ではないでしょう。
次の機会には作画の話を書いてみようと思っていますが、もしかしたらストーリー作りのことをお話しするかも。
まあ、誰に頼まれたわけでもないブログ記事ですし、漫画の仕事の具体的なことを書いてみようと思っただけですので、ゆる〜く読んでいただければと思います。
予告しちゃったので、書きます。(笑)
つらつら下書きをしたら妙に長くなってしまったので、まずはスタートラインに立つところまで。
書いていると、つい「例外」や「補足」を付け加えたくなってしまって困りますが、取りあえず一般論として読んでください。
よく漫画家が受ける質問の1つに「漫画家になるにはどうしたらいいんですか?」というものがあります。
これに対する一番シンプルな答えは「漫画を描くことです」というものなんですが、もちろんそれは皮肉を込めた回答。具体的には「漫画を描いて投稿すること」です。
この回答をさらに詳しく解説すると、「自分が掲載されたいと思う漫画雑誌の『投稿募集』のページをよく読んで、応募規定に則ったサイズやページ数を守って漫画を描き、それを規定の〆切に合わせて投稿する」ということになります。
もし、希望する雑誌が投稿を受け付けていなかった場合はどうするか。そういう雑誌はあまり新人漫画家を欲しがっていないことの表れですから潔く諦めるか直接編集部にコンタクトを取ってみるかの二択になります。
どんな雑誌でも出版社の電話番号は必ず記載されていますから、そこに一般的なルールを守って電話をかけ、自分の描いた漫画を見てもらえるかどうか聞いてみる。可能ならアポイントメントを取って直接会ってもらう…という流れになります。地方在住の方の場合なら、郵送でも見てもらえるかどうか聞いてみるといいでしょう。(でも、そもそも原稿募集をしていないのですから期待薄かもしれません)
多くの漫画家志望者は、この「投稿する」というところまで漕ぎ着けるのがけっこう大変で、「投稿した」という事実に満足してしまってその後が続かない場合があります。
同人誌用の原稿は描けても投稿原稿がなかなか描けないという方もいらっしゃいますね。
同人誌に描いたものが商業誌の編集さんの目に留まって雑誌掲載の依頼が来る…という可能性もゼロではないので一概には言えませんが、これはほぼ無いものと考えた方がいいでしょう。
つまり、「投稿を続けられない」というのは「本気で漫画家になりたかったわけじゃない」というのとイコールなんです。
投稿についての補足ですが、稀に編集部に「話が収まらなかったので、規定のページ数より多く描いてもいいですか?」とか「〆切を過ぎてしまったけどまだ受け付けてもらえますか?」という内容の問い合わせがあるそうです。編集部によっては臨機応変に対応してくれる場合もあるかもしれませんが、原則としてどちらも「ダメ」。
なぜなら、仕事で漫画を描いていく場合、絶対に先に決まっているのが「ページ数」と「〆切」だからです。
プロになってから始めた連載の構想が膨らんでしまって(かつ人気もあって)最終的な作品のページ数が増えるケースはありますが、読み切りの場合は必ず先に掲載ページ数が決められています。
(逆に漫画家が最終的な〆切に間に合わなかった場合、ページを減らして間に合った分だけ掲載することはありますが、これは例外)
ですから、アマチュアの時代からこのルールを守れない人はダメなんですよね。
さて、無事に漫画を投稿することができました。
見事にその回で1位が取れれば、多くの場合作品が掲載されます。でもこれは、あくまでも「受賞作品発表」であり、所謂デビューではありません。デビューというのは受賞後第一作が掲載されてから認識されることが多いんです。ただ、その人がその後漫画家として続けていくことが出来た場合は、この受賞作の掲載をデビューと言うことが多いようです。
残念ながら賞を逃してしまっても、編集部で有望だと認められれば担当編集者がつきます。
そうなると、打ち合わせをしてアドバイスをもらいながら投稿原稿を描いていくことになりますが、なぜまた"投稿"なのか。これは、実績のない新人の作品を掲載するのはそれなりにリスクが伴うので難しいからという理由があります。(まれに賞ナシでいきなりデビューという才能溢れる新人さんもいらっしゃいます)
賞というのは担当さん以外の審査員の目を通って優秀だと認められた証ですし、受賞作用の掲載枠も確保されているので確実なんですよね。
というわけで、続きはまた後日。
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