鯨統一郎 講談社
「タイムスリップ森鴎外」、「タイムスリップ明治維新」に続くタイムスリップシリーズ第三弾。スラップスティックぶりは前作よりパワーアップしてる。いや〜、愉快だった。
これまで、例えば「百億の昼と千億の夜」に描かれるイエス・キリストのように、歴史上の偉人(という表現も少し違うような気もするが)を『ヘンなヤツ』として登場させる作品は数あるが、ブッダ、老子、ソクラテスなどが一気にまとめて料理されている様は、そう、神も仏もあったもんじゃない。(笑)
真面目に読んではいけない。作品のノリに合わせて楽しめばいい…のだが、釈迦の悟りのわかりやすい解釈や、ブラックホールに関連づけての説明など、思わず頷いてしまう部分があるのは、さすが鯨さんと言うべきだろう。
ISBN4-06-182417-1 ¥800+税
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