泡坂妻夫先生がお亡くなりになりました。
節分の昨日だったそうです。立春を待たずに逝かれてしまったのですね。とても悲しいです。
私が初めて先生の作品に触れたのは「11枚のとらんぷ」でした。ちょうど日本のミステリ界がとても元気を失っていた時期でしたが、こんなに凝った面白いミステリを書く人がいたのか!と感激し、続けて「乱れからくり」を読んで大ファンになりました。
著書を全て読もうと書店を回ったのですが、当時は絶版になっていた本も多く、「湖底のまつり」がどうしても見つからなくて神保町の古本屋さんを片端から覗いたことを思い出します。
亜愛一朗シリーズや曾我佳城シリーズなど、大好きなキャラクターもたくさんいますが、それ以外の短編でもとても秀逸なものが多く、「煙の殺意」など名作揃いです。
推理作家協会に入会してから何度かパーティでお見かけしましたが、きちんとお話をする機会がなかったのが残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
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