このところ、立て続けに「ComicStudioの教えて!Q&A | CLIP」や「CLIPの教えて!Q&A | CLIP」に「間違えて下描きレイヤーにペン入れをしてしまったのをどうしたらいいか」という趣旨の質問が上がっていたので、とても基礎的なことですが「レイヤーのプロパティパレット」にある「表示色」と「黒色の代替色」について書いておこうと思います。
こちらがレイヤーのプロパティパレットです。非常に重要なパレットですので、もしこれが表示されていない人はメニュー/ウインドウから呼び出すか、上部の操作バーにあるチェックマークのアイコンをクリックしてください。
ビギナーズアシスタントをお使いの方はただちに使うのをやめて通常のパレットを全て出しましょう。ビギナーズアシスタントをお薦めしない理由は、摩耶薫子さんのコミスタの小技のこちらのエントリーに詳しく書かれていますのでぜひご覧下さい。
さて、上の図で赤丸で囲ったところにあるのが表示色の設定です。ここの「カラー」のラジオボタンをオンにしておくと、このレイヤーに描いた線は全て「黒色の代替色」で表示されます。つまりこういうことね。
ご覧のように、青線の下描きの上に、ペンを入れたレイヤーが乗っています。こうしておけば、うっかり間違えて下描きレイヤーにペン入れしてしまうと言う失敗が起こることは絶対にありません。だって青線になっちゃうんですからね。
もっと細かく言うと、原稿が完成すれば下描きのレイヤーは非表示にしてしまいますし、うっかりそれを忘れたとしても下描きレイヤーは「出力属性」も「下描き」になっていますので、入稿用に書き出したりするときにも「下描き」は出力しない設定にするので、原稿に下絵の線が交ざってしまうこともないわけです。
では、原稿を描くときにいちいちこの設定をするのかというと、もちろんそんな面倒なことはしません。そのための「テンプレートとして登録」の機能です。自分が使いたい解像度とトンボの入った原稿用紙を表示させ、欲しいレイヤーやフォルダ(トーンももちろん最初から追加しておけます)を希望の通りに並べ、それを登録しておいて、作品ファイルを新規作成するときにそれを選択すればいいのです。
「テンプレートとして登録」については、やはり摩耶薫子さんがセルシス公式の使い方講座で詳しく書かれていますので、こちらもぜひご覧下さい。
摩耶薫子のコミックスタジオAtoZ > 第21回:用紙を[テンプレートとして登録] | CLIP
また、ComicStudio講座は他にも役に立つ講座が山ほどありますので、ぜひこちらも一通りどうぞ。沢山ありすぎて全部見きれないと思われるかもしれませんが、全て読めば必ずコミスタが使いこなせるようになります。っていうか、使いこなしたいのなら「読み切れない」とか甘ったれたこと言ってないで人に聞く前に全部読みましょう。(たまには厳しく言ってみた)
上のカットは、新刊の目次ページに入るカットです。完成形はこちら。
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