トルコの女性が頭に被るスカーフには、繊細でカラフルなレースの縁飾りがついています。トルコの伝統手芸で「Oya(オヤ)」と言うのですが、技法にもいろいろあって縫い針で編むものを「イーネオヤ」、レース針を使って編むものを「トゥーオヤ」、ビーズを編み込んだものを「ボンジュックオヤ」と呼ぶそうです。
オヤのことを知ったのはもう何年も前で、そのときに出ていた本を買って挑戦してみたことがあるのですが、あまりの細かさと縫い針で編むことに慣れなくてお花を1輪作ったところで挫折しました。(笑) でも、最近になってトゥーオヤの存在を知り、レース針ならかぎ針編みだから慣れているはず!…ということでやってみることにしました。
今手に入るトゥーオヤの本は、文化出版局から出ている「トゥーオヤのアクセサリー かぎ針で編む花レース」です。
同じ著者が2008年に出した「トルコの可憐な伝統レース トゥーオヤ」もとても詳しくていい本なのですが、残念ながら版元がすでに倒産した雄鶏社なのでこの本は入手困難です。Amazonのマーケットプレイスでも高値がついてしまってますし、考えられる限りの古書検索をしましたが見つけられませんでした。(TUTAYAのサイトでメーカー取り寄せ可能みたいに出ていますが、注文しても「ご用意できませんでした」という返事が来ます)
というわけで、少し前から編み始めたロングラリエットが完成しました。これは入手困難な方の「トルコの可憐な伝統レース トゥーオヤ」の方に掲載されている編み図で編んでいます。(つまりマーケットプレイスで買ったわけですが…(^-^;)
これは「百合の花」のモチーフなんだそうです。本では花の色は4色でしたが、ちょっと淋しい気がしたので1色足して5色で編んでみました。
最初の鎖編みが1550目という気が遠くなりそうな長さですが、根気には自信があります。これだけ長いと3重4重に巻いて使えますね。
使っているのは12号のレース針です。これまでレース針は10号までしか持っていませんでしたが、オヤを編むに当たって極細のものを買い足しました。クロバーのレース針ペンEでは14号まで出ていますが、楽天のショップなどではプルダウンで選べるのは12号までで、14号は別に検索しないと出てきません。
糸は専用のオヤ糸を使いました。Amazonや楽天でもオカダヤで取り扱いがあるのですが、1色ずつ選んで買うのも面倒だったのでメーカーサイトの32色セットを思い切って購入。もう後戻りできません。(笑)
実際に編んでみて、何しろ糸も針も細いので老眼があると厳しいですが(^-^;、レース編みの手法そのものは別に難しいところはないし、何しろカラフルで楽しいのでこれからいろいろ編んでみようと思っています。
Recent Comments