藤井太洋さんの新刊『ビッグデータ・コネクト』(Kindle板)を読みました。文庫書き下ろし長編です。
これまで藤井さんはSF作家だと思っていたのですが、これはミステリなんですね。もちろん設定などは近未来、それも極近い将来の話になっていますが、物語の展開は推理小説です。主人公も警察官ですし。
藤井さんらしい、データやサイバー犯罪の詳しい描写は相変わらず健在です。そしてメインの登場人物がとても魅力的。小説ではありますが、私はなんだかもんでんあきこさんの絵柄をイメージして読んでしまいました。
作品とはあんまり関係ない感想ですが、作中に登場する「海外製のSIMカードが2枚挿せる携帯」というのは寡聞にして知りませんでした。(^-^; これ、便利なんだろうなと思いますが、読んでいてなんだかその逆の「1つの回線契約でSIMカードが3枚使える」ものがあったらなーと思ってしまいました。iPhoneとiPadとガラケー(持ってませんが)にそれぞれ同じ電話番号のSIMを挿して使えたらいろいろ便利そう。まあ、そんな契約は通信会社にとって何もいいことがなさそうなので実現しないと思いますが、スマホとガラケーの二台持ちとかしている人にはどっちの携帯からかけても相手に自分の電話番号が表示されるといいなと思っているのではないでしょうか。
Twitterでいただいたリプライによると、これには続編があるそうなので気長に待ちたいと思います。『アンダーグラウンド・マーケット』のシリーズも大好きなので、こちらも続きが待ち遠しいです。(ちなみにこのシリーズ、私はうめさんの絵柄で読んでますw)
Recent Comments